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ラブレーのガルガンチュアとパンタグリュエルの構成

## ラブレーのガルガンチュアとパンタグリュエルの構成

ラブレーの「ガルガンチュアとパンタグリュエル」は、全5部からなる長編小説です。

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第1部:パンタグリュエル物語

* 1532年刊行。
* 巨人ガルガンチュアの息子、パンタグリュエルの誕生、幼少期、教育、パリでの学生生活などが描かれます。
* 当時の学問や教育に対する風刺、人間性の肯定などが特徴です。
* 作者は「アルフォンス・ド・トルテュ」とされていますが、これはラブレーの偽名と考えられています。

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第2部:巨人パンタグリュエルの恐るべき hechos y dichos

* 1534年刊行。
* パンタグリュエルが友人パヌルジュと旅に出かけ、様々な冒険を繰り広げます。
* 風刺の対象は、宗教、法律、戦争など、多岐にわたります。
* 前作以上に過激な表現が増え、教会から批判を受けました。

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第3部:巨人パンタグリュエルの英雄的生涯

* 1546年刊行。
* パンタグリュエルの友人パンュルジュが結婚するか否かで悩み、様々な人物に相談する様子が描かれます。
* 結婚や女性の地位、運命論など、哲学的なテーマが扱われます。

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第4部:パンタグリュエルの航海記

* 1552年刊行。
* パンタグリュエルとパヌルジュが、神託を求めて「聖なる瓶の島」を目指し航海に出ます。
* 航海の途中で様々な島々に立ち寄り、奇想天外な人々や出来事に出会います。

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第5部:パンタグリュエルの島

* 1564年刊行。
* パンタグリュエル一行は、ついに「聖なる瓶の島」にたどり着きます。
* 島では、ワインが泉のように湧き出ており、人々は自由で享楽的な生活を送っています。

以上の5部構成に加え、第5部の後に「第6部」と「第7部」の存在を示唆する記述がありますが、実際に執筆されたのか、あるいは執筆されたものが失われたのかは定かではありません。

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