ラシーヌのフェードルの名前
「フェードル」
ギリシャ神話に登場するクレタ島の王女パイドラーのフランス語表記。劇中で描かれるのは、継子ヒッポリュトスに恋焦がれ、抗いきれない情熱と倫理観の間で苦悩する悲劇のヒロイン、フェードルの姿です。
「ラシーヌ」
17世紀フランス古典主義演劇を代表する劇作家、ジャン・ラシーヌのこと。
彼の名を冠することで、古代ギリシャの悲劇作家エウリピデスや、ローマ時代の劇作家セネカがそれぞれ手がけた「ヒッポリュトス」とは異なる、ラシーヌ独自の解釈と創作に基づいた作品であることを示しています。