ユスティニアヌスのローマ法大全を読んだ後に読むべき本
ローマ法の深淵をさらに探求するなら
ユスティニアヌス帝が編纂した「ローマ法大全」は、古代ローマ法の集大成として、その後のヨーロッパ社会の法体系に多大な影響を与えた金字塔です。 この壮大な法典を読み終えたあなたは、きっとローマ法の奥深さに魅了され、さらなる探求心をかき立てられていることでしょう。
もしあなたが「ローマ法大全」で扱われた具体的な法分野について、より深く理解を深めたいと考えているなら、H.F.ジョローの『ローマ法』が最適です。本書は、ローマ法を体系的に解説した名著として知られており、法学の専門家だけでなく、歴史や政治に関心を持つ多くの読者にとっても必読書となっています。
ジョローは、古代ローマ社会の社会構造や経済活動と関連付けながら、ローマ法の各分野をわかりやすく解説しています。例えば、「ローマ法大全」でも重要な位置を占める「所有権」について、ジョローは単なる法理論としてではなく、古代ローマにおける土地所有の実際や奴隷制との関連性にも触れながら解説することで、読者の理解を深めることに成功しています。
また、本書は「ローマ法大全」の内容を補完する役割も果たしています。例えば、「ローマ法大全」では断片的にしか触れられていない「家族法」について、ジョローは古代ローマ社会における家族のあり方や結婚、相続に関する詳細な解説を加えることで、より立体的な理解を可能にしています。
「ローマ法大全」という壮大な法典を読み終えた今、ジョローの『ローマ法』を手に取ることで、古代ローマの法体系とその後のヨーロッパ社会に与えた影響について、より深い洞察を得ることができるでしょう。