ユスティニアヌスのローマ法大全の関連著作
Corpus Iuris Civilis の内容
ユスティニアヌスのローマ法大全，正式名称 Corpus Iuris Civilis（ラテン語で「市民法集成」の意）は、6 世紀に東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌス 1 世の命によって編纂された、古代ローマ法の大集成です。これはローマ法学の集大成であり、後世の法体系に多大な影響を与えました。
Corpus Iuris Civilis は大きく分けて以下の 4 つの部分から構成されています。
* **Institutiones（学説彙纂）**: 法学の初心者向けの教科書として、ガイウスの Institutiones を基に編纂されました。
* **Digesta（パンデクテン）**: 古代の著名な法学者の著作から抜粋・編集した、法原則に関する体系的な集成です。
* **Codex（勅法彙纂）**: ユスティニアヌス以前のローマ皇帝が制定した勅令を集成したものです。
* **Novellae Constitutiones（新勅法集）**: ユスティニアヌス自身が制定した新しい勅令を集めたものです。
Corpus Iuris Civilis の影響
Corpus Iuris Civilis は、中世ヨーロッパにおけるローマ法復興運動のきっかけとなり、大陸法系諸国の法典編纂に多大な影響を与えました。また、教会法の発展にも寄与し、現代の国際法や民法など、様々な法分野にもその影響は及んでいます。