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モンテーニュのエセーの関連著作

モンテーニュのエセーの関連著作

セネカ「道徳書簡集」

古代ローマのストア派哲学者セネカが、友人ルキリウスに宛てた書簡形式の哲学書です。全124通からなり、道徳、死、幸福、怒り、友情など、人生における様々な問題について考察しています。モンテーニュはセネカを最も尊敬する作家の一人として挙げ、エセーの中で頻繁に引用しています。特に、自己省察の重要性、人生の短さ、理性に従って生きる事の大切さといったテーマにおいて、モンテーニュはセネカの影響を強く受けています。

プルタルコス「対比列伝」

古代ギリシャの著作家プルタルコスによる、ギリシャとローマの著名人50人について、その生涯と人物像を対比しながら描いた伝記集です。モンテーニュはプルタルコスを愛読しており、エセーの中で歴史上の人物や出来事について論じる際に、頻繁にプルタルコスの記述を引用しています。モンテーニュはプルタルコスから、歴史を単なる出来事の羅列としてではなく、人間の行動や心理を探求する素材として捉える姿勢を学びました。

エラスムス「痴愚礼賛」

ルネサンス期の人文学者エラスムスによる、風刺を交えた社会批評の書です。「愚かさ」という擬人化された存在が、当時の社会の矛盾や人間の愚行を痛烈に批判します。モンテーニュはエラスムスの博識と鋭い観察眼を高く評価しており、エセーの中でも「痴愚礼賛」を複数回引用しています。特に、人間の虚栄心や自己欺瞞に対する批判は、モンテーニュ自身の思想とも共通する部分があります。

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