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メインの古代法を読んだ後に読むべき本

メインの古代法を読んだ後に読むべき本

古代ローマ法の深淵へ:ウルピアヌス「 edictum praetoris ad edictum」

メインの古代法を踏破し、その知的興奮冷めやらぬあなたへ。 次なる探求の書として、古代ローマ法の深淵へといざなう、ウルピアヌス著「 edictum praetoris ad edictum」を推奨します。

ローマ法の権威として知られるガイウスの「Institutiones」と並び称される本書は、ローマ法の精髄であるプラエトル法のエディクト(告示)を詳細に解説した、古代ローマ法の金字塔と言えるでしょう。

本書の特徴は、単なる法文の羅列ではなく、個々のエディクトが制定された背景や法的論争、判例を交えながら、実践的な視点から解説されている点にあります。 これにより、読者は古代ローマ人の法的思考や社会の仕組みを、より深く理解することができます。

例えば、ローマ法の特徴の一つである「所有権」の概念。 本書では、所有権の取得・喪失に関する具体的なエディクトや判例を通して、ローマ人にとって所有権がいかに重要なものであったかを浮き彫りにします。 また、家族や相続に関するエディクトからは、家父長制というローマ社会の根幹を成す制度の複雑な構造が見えてきます。

もちろん、現代の法律とは異なる点も多く、容易な書物ではありません。 しかし、本書を読み解くことで、現代社会の法的基盤を築いたローマ法の偉大さを実感できるはずです。

メインの古代法で培った知識を土台に、ウルピアヌスと共に古代ローマ法の深淵へと思索の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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