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マルサスの人口論を読んだ後に読むべき本

マルサスの人口論を読んだ後に読むべき本

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人口爆弾 (The Population Bomb)

 1968年に出版されたポール・エーリッヒの『人口爆弾』は、マルサスの議論を現代に蘇らせ、世界中に衝撃を与えました。エーリッヒは、当時すでに顕在化していた人口増加が、食糧不足、資源枯渇、環境破壊など、地球規模の危機を引き起こすと警告しました。そして、避妊や家族計画などの人口抑制策を積極的に推進する必要性を訴えました。

 エーリッヒの主張は、マルサスと同様に、その単純化された論理と悲観的な未来予測によって、多くの批判を浴びました。特に、技術革新による食糧生産の増大や、社会経済的な発展に伴う出生率の低下といった要素を軽視している点が指摘されました。

 しかし、『人口爆弾』は、人口問題の重要性を世界に知らしめ、その後の環境運動や持続可能な開発の議論に大きな影響を与えたという点で、歴史的な意義を持つ作品と言えるでしょう。マルサスの『人口論』と合わせて読むことで、人口問題に対する多角的な視点を得ることができると考えられます。

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