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マルクス・アウレリウスの語録の原点

マルクス・アウレリウスの語録の原点

ギリシャ語原本の存在

マルクス・アウレリウスの「自省録」は、彼自身がギリシャ語で書き留めたものです。これは、ローマ帝国の上流階級においてギリシャ語が教養言語として広く用いられていたこと、そしてマルクス自身もギリシャ文化に傾倒していたことからも裏付けられます。

個人的な覚え書き

「自省録」は、公表を意図した著作ではなく、あくまでマルクス個人のための哲学的思索や日々の省察を記したものでした。文体も簡潔で、体系的な論理展開よりも、断片的な記述が多く見られます。

発見と出版

マルクスの死後、「自省録」は長い間日の目を見ることはありませんでした。10世紀頃にビザンツ帝国で写本が作成され、その後ルネサンス期に西ヨーロッパに伝わったと考えられています。初めて出版されたのは、16世紀半ばのスイスでした。

「自省録」というタイトル

「自省録」というタイトルは、マルクス自身によってつけられたものではありません。後世の人々が、その内容から判断して名付けたものです。ギリシャ語の写本には、「 eis heauton 」(自分自身へ)という題名が記されています。

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