Skip to content Skip to footer

マイネッケの近代史における国家理性の理念の力

## マイネッケの近代史における国家理性の理念の力

###

国家理性とは何か

フリードリヒ・マイネッケは、その主著『歴史における国家理性』の中で、「国家理性」という概念を提唱しました。これは、歴史の中で国家が独自に発展させてきた、倫理や道徳を超越した行動原理を指します。彼によれば、国家は、個人の理性や道徳とは異なる、独自の「理性」に基づいて行動し、歴史を動かしてきたのです。

###

近代史における国家理性の力

マイネッケは、近代という時代を、国家理性が最も強く現れた時代と捉えました。近代国家は、宗教や伝統といった束縛から解放され、自らの利益と権力を追求する存在として登場します。そして、その過程で、戦争や外交、植民地政策といった手段を用いて、国際社会における勢力均衡を形成していきました。

マイネッケは、こうした近代国家の行動原理を、まさに「国家理性」の現れだと考えました。彼によれば、国家は、個人の道徳観念を超えた、独自の「理性」に基づいて行動し、それが近代史を大きく動かしたのです。

###

国家理性の功罪

マイネッケは、国家理性のもたらす結果について、一概に肯定も否定もしませんでした。彼は、国家理性は、近代国家の形成や発展に大きく貢献した一方で、国家間の対立や戦争を引き起こす要因ともなり得ると考えていました。

Amazonで詳細を見る

Leave a comment

0.0/5