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マイネッケの歴史主義の成立の原点

## マイネッケの歴史主義の成立の原点

ランケとの関係性

マイネッケは、しばしば「ランケの歴史主義の克服者」と評されます。これは、彼が師であるランケの影響を受けながらも、その歴史観に対して批判的な立場をとっていたためです。具体的には、ランケが提唱した「事実をありのままに語らせる」という客観主義的な歴史叙述に疑問を呈し、歴史家の主体的関与の必要性を主張しました。

ドイツ観念論の影響

マイネッケの思想形成において、ヘーゲルをはじめとするドイツ観念論の影響は無視できません。彼は、ヘーゲルの歴史哲学から、歴史を精神の自己展開として捉える視点を学びました。ただし、ヘーゲルのように歴史の必然性を強調することはせず、あくまでも個々の歴史的事実の独自性を重視する立場をとりました。

政治史研究からの出発

マイネッケは、歴史家としての初期においては、主に16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパ政治史を研究対象としていました。この頃の研究を通して、彼は国家や国民といった政治的な現実を深く認識し、歴史における政治の役割に強い関心を抱くようになりました。

ブルクハルトの影響

マイネッケは、同時代の歴史家であるブルクハルトからも大きな影響を受けています。特に、ブルクハルトが提唱した「文化史」の概念は、マイネッケの歴史観に大きな影響を与えました。彼は、ブルクハルトのように、政治や経済だけでなく、文化や精神といった側面からも歴史を総合的に理解することの重要性を認識するようになりました。

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