ボーンのアインシュタインとの対話の案内
アインシュタインとの対話とは?
「アインシュタインとの対話」は、20世紀を代表する物理学者アルバート・アインシュタインと、同じく物理学者でありアインシュタインの共同研究者でもあったマックス・ボルンの往復書簡をまとめた書籍です。1916年から1955年までの約40年間に渡る二人の交流が、手紙を通じて浮き彫りになります。
本書の内容
本書には、物理学に関する専門的な議論はもちろんのこと、当時の世界情勢に対する二人の意見や、互いの家族への気遣いなど、多岐にわたる内容の手紙が収録されています。
特に、当時ナチス政権の台頭を目の当たりにしていた二人の、政治や戦争に対する考え方が読み取れる点は貴重です。また、アインシュタインが提唱した相対性理論に対するボルンの疑問や、それに対するアインシュタインの説明など、物理学史においても重要なやり取りが記録されています。
本書の構成
本書は、年代順に並べられたアインシュタインとボルンの手紙と、それに対するボルンによる解説で構成されています。 ボルンによる解説は、手紙の内容を理解する上で非常に役立つだけでなく、二人の関係性や当時の時代背景を知る上でも重要な資料となっています。