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ボワソナードの刑法草案註解を読んだ後に読むべき本

ボワソナードの刑法草案註解を読んだ後に読むべき本

近代日本とフランス法

ボワソナードの『刑法草案註解』を読み終えたあなたは、きっと近代日本の法整備におけるフランス法の影響力の大きさに驚いたことでしょう。 彼は明治政府に招聘され、近代法典の編纂に尽力し、日本の近代法の礎を築いた人物の一人として知られています。 特に刑法においては、フランス刑法典の影響を色濃く残す旧刑法が制定されるなど、ボワソナードの功績は計り知れません。

しかし、日本の近代化は決してフランスの影響だけを受けて進められたわけではありません。 むしろ、日本は西洋諸国から様々な思想や制度を吸収し、独自の文化や伝統と融合させることで近代国家としての道を歩み始めました。 そこで、ボワソナードの功績をより深く理解するためにおすすめしたいのが、日本とフランス、それぞれの法文化の比較を通して近代日本の歩みを捉え直す一冊です。

例えば、日本における家族法や相続法は、フランス法とは大きく異なる発展を遂げました。 これは、日本の伝統的な家族観や家制度が色濃く反映された結果といえるでしょう。 また、近代日本の法整備は、単に西洋法を模倣するだけでなく、日本の伝統的な法観念や慣習との調和も重要な課題でした。 このような視点から近代日本の法整備を捉え直すことで、ボワソナードの功績や限界、そして日本の近代化の複雑な様相が見えてくるはずです。

『刑法草案註解』から一歩踏み込んで、近代日本における法の受容と変容、そして日本独自の法文化の形成について探求してみてはいかがでしょうか?

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