ボルヘスのバベルの図書館の関連著作
図書館 – 歴史と想像力
(アルベルト・マングエル)
図書館の歴史と概念を探求した一冊。古代アレクサンドリア図書館から現代の図書館まで、豊富な知識と教養を駆使して描かれています。特に「バベルの図書館」を想起させる章では、無限の書物と迷宮のような構造を持つ架空の図書館が、現実の図書館とどのように結びついているのかを考察しています。マングエルはボルヘス自身を敬愛しており、本書にもその影響が色濃く現れています。
サンドマン – 無限の館
(ニール・ゲイマン)
グラフィックノベルの傑作として名高い本作は、夢の王であるドリームを主人公としたダークファンタジーです。作中に登場する「無限の館」は、「バベルの図書館」を彷彿とさせる空間です。あらゆる書物が収蔵された無限の書庫は、夢と現実、そして虚構と真実の境界線を曖昧にする存在として描かれています。
ゲーデル、エッシャー、バッハ – あるいは不思議の環
(ダグラス・ホフスタッター)
数学者ゲーデル、画家エッシャー、音楽家バッハの3人を軸に、自己言及や再帰性といった概念を多角的に論じた科学書。一見難解なテーマを、パズルや対話、イラストなどを交えながら分かりやすく解説しています。無限にループする図形や自己言及のパラドックスは、「バベルの図書館」が持つ無限性と迷宮性を想起させます。