## ホブスンの帝国主義論に匹敵する本
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J.A.ホブソン『帝国主義論』(1902年)
J.A.ホブソンの『帝国主義論』は、経済的レンズを通して帝国主義を分析した先駆的な著作として、20世紀初頭の反帝国主義運動に大きな影響を与えました。ホブソンは、帝国主義の根本原因は資本主義の先進国における過剰な貯蓄と投資機会の不足にあると主張しました。
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ローザ・ルクセンブルク『資本蓄積論』(1913年)
ポーランド革命家であり、マルクス経済学者のローザ・ルクセンブルクは、『資本蓄積論』の中で、帝国主義を資本主義の必然的な帰結として分析しました。ルクセンブルクは、資本主義が生き残るためには絶えず新しい市場と投資先を求めて拡大する必要があるため、帝国主義的拡張は避けられないと主張しました。
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レーニン『帝国主義、資本主義の最高段階』(1917年)
ロシア革命の指導者であるレーニンの『帝国主義、資本主義の最高段階』は、ホブソンやルクセンブルクの議論を発展させ、帝国主義を資本主義の最終段階として位置づけました。レーニンは、帝国主義は資本主義の矛盾が極限まで高まった結果であり、世界大戦のような国際的な紛争を引き起こすと主張しました。
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ルドルフ・ヒルファディング『金融資本論』(1910年)
オーストリアのマルクス主義経済学者であるルドルフ・ヒルファディングの『金融資本論』は、金融資本が帝国主義の形成において果たす役割を分析した重要な著作です。ヒルファディングは、銀行と産業資本の融合によって生まれた金融資本が、帝国主義的な政策を推進する原動力になったと主張しました。