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プルタークの英雄伝の面白さ

プルタークの英雄伝の面白さ

プルタークの英雄伝とは

「英雄伝」は、古代ギリシアの著述家プルタルコス(英語読みプルターク)によって書かれた、古代ギリシアとローマの著名な政治家や軍人の生涯を対比列伝形式で記した書物です。原題は「対比列伝(Bioi Paralleloi)」で、ギリシア語で書かれています。全46篇からなり、テーセウスとロムルス、アレクサンドロス大王とカエサル、デモステネスとキケロといった、同時代の傑出したギリシア人とローマ人が対比されています。

英雄たちの生き様を通して人間の在り方を問う

プルタークは単なる歴史的事実の羅列ではなく、英雄たちの行動や発言、性格や思想を生き生きと描写することに重点を置いています。彼は、彼らの成功と失敗、美徳と欠点、栄光と挫折を対比させることで、人間の複雑さと奥深さを浮き彫りにし、読者に人間の本質について深く考えさせます。

豊富な逸話と巧みな語り口

「英雄伝」の魅力の一つに、プルタークの巧みな語り口があります。彼は歴史的事実だけでなく、当時の風習や逸話などを交えながら、まるで小説のように面白く英雄たちの生涯を描いています。例えば、アレクサンドロス大王が少年時代に難攻不落の馬ブケパロスを乗りこなした逸話や、カエサルが海賊に捕らえられ、身代金を要求した際に「もっと高くしろ」と命じたという逸話など、読者を飽きさせない工夫が凝らされています。

普遍的な人間像を描く

「英雄伝」に登場する人物たちは、古代ギリシアやローマという特定の時代や地域に生きた人物ですが、彼らの行動や葛藤、そして人間としての魅力は時代を超えて現代人にも通じるものがあります。読者は、英雄たちの成功や失敗から学び、彼らの勇気や知恵、そして時には弱さや過ちに共感することで、人間に対する理解を深めることができます。

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読書意欲が高いうちに読むと理解度が高まります。

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