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プラトンのメノンを読んだ後に読むべき本

プラトンのメノンを読んだ後に読むべき本

ソクラテス対話篇 エウテュプロン

プラトンの『メノン』を読了後、対話篇の世界をさらに深く探求したいと考える読者にとって、『エウテュプロン』はうってつけの一冊と言えるでしょう。『メノン』と同様に、ソクラテスが対話の中心人物として登場し、今回は敬虔な預言者とされるエウテュプロンと「敬虔さ」の本質について議論を交わします。

『メノン』において徳の本質が問われたように、『エウテュプロン』では敬虔さの定義をめぐってソクラテスとエウテュプロンは対峙します。エウテュプロンが提示する定義を、ソクラテスは鋭い論理と巧みな比喩を用いて次々と反駁していきます。例えば、「敬虔さは神々に愛されることである」というエウテュプロンの主張に対し、ソクラテスは神々同士の意見の相違を指摘し、神々に愛されることと敬虔であることは必ずしも一致しないことを示唆します。

このように、『エウテュプロン』は『メノン』と同様、ソクラテスが対話を通じて相手の無知を暴き、真の知識へと導こうとする様子が描かれています。読者は、ソクラテスの問答を通して、自らの価値観や信念を問い直すことになるでしょう。また、『エウテュプロン』は、ギリシャ神話における神々に対する信仰と倫理観の関係について考察する契機を与えてくれます。

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