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プラトンのパイドンの仕組み

プラトンのパイドンの仕組み

パイドンにおける対話形式

パイドンは、ソクラテスの死の日の出来事を、エケクラテスという人物に語るパイドンという人物の視点から書かれた、枠物語の形をとっています。 この対話形式は、プラトンが哲学的な議論を展開するために用いる特徴的な手法です。ソクラテスが問答法を用いて、相手の主張を吟味し、真理を追求していく様子が描かれています。

魂の不死についての議論

パイドンの中心テーマは、「魂の不死」です。ソクラテスは、自身が死刑宣告を受けた状況にも関わらず、死を恐れるどころか、むしろ楽しみにしていると語ります。そして、魂の不死を証明するために、様々な議論を展開していきます。

主な議論

パイドンでは、魂の不死を支持する根拠として、以下のような議論が展開されます。

* 反対のものからの生成:あらゆるものは、その反対のものから生成されるという原理に基づき、生と死もまた循環しており、死は生の反対として存在し、生から死が、死から生が生成されると主張します。
* 回想説:我々が生まれながらにして持っている知識は、前世で魂が見ていたイデア界の記憶であるとし、魂が前世から存在していたことを示唆します。
* 魂の単純性:魂は、身体のように部分を持たない単純なものであるため、分解することができず、不滅であると主張します。

これらの議論は、必ずしも論理的に完璧な証明ではなく、むしろ、ソクラテスの哲学的な信念を表明するものと解釈されています。

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読書意欲が高いうちに読むと理解度が高まります。

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