## プラトンのクリトンを読んだ後に読むべき本
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ソフォクレス著「アンティゴネー」
「クリトン」を読んだ後、「アンティゴネー」を読むことは、市民的不服従と法の支配というテーマを探求する上で自然な流れとなります。ソフォクレスのこのギリシャ悲劇は、神々の法に従うために人間の法を破ることを選択した女性、アンティゴネーの物語です。彼女の兄弟は反逆者とされ、埋葬を禁じられていましたが、彼女はそれを宗教的および道徳的義務と考え、埋葬を行いました。
この劇は、「クリトン」で提起された多くの問題、特に法に従うことと自分の良心に従うことの対立に真っ正面から取り組んでいます。アンティゴネーは、クレオン王の法は不公正であるだけでなく、より高い、すなわち神々の法に違反していると主張します。これは、ソクラテスが不当な法に従うことを拒否するという考えに共鳴するかもしれません。
しかし、「アンティゴネー」は、これらの問題を異なる視点から提示しています。ソクラテスが法の重要性と社会秩序におけるその役割を強調しているのに対し、アンティゴネーは、人間の法には限界があり、時には個人が自分の良心に従って立ち上がらなければならないことを主張しています。この違いは、魅力的な対話を生み出し、「クリトン」で検討されたテーマについての理解を深めることができます。
さらに、「アンティゴネー」は、市民的不服従の潜在的な結果を探求しており、この行為が個人や国家にもたらす影響について考察を促します。この劇は、感情、義務、法、正義の複雑な相互作用を浮き彫りにし、これらの問題に取り組むための明確な答えを提供するのではなく、むしろさらなる考察と議論を促します。
「クリトン」と「アンティゴネー」はどちらも、西洋思想の根幹をなす根本的な問いを探求しており、併せて読むことで、これらの永遠のジレンマに対する理解を深め、異なる視点からの考察を促す豊かな知的体験が得られます。