## ブルバキの数学原論の企画書
### 企画背景
20世紀初頭、数学は大きな発展を遂げましたが、同時に各分野が細分化され、分野間の連携が希薄になっていました。
このような状況を踏まえ、フランス人数学者アンドレ・ヴェイユは、1934年12月に同僚の数学者たちと会合を持ちました。
この会合では、解析学の教科書を執筆するために、現代数学の基礎をより厳密かつ包括的に扱う新しい教科書が必要であるという意見で一致しました。
### 企画概要
本書は、現代数学の基礎を、集合論を基盤とした公理的な方法で、厳密かつ包括的に記述することを目的とします。
集合論から出発し、代数学、位相幾何学、解析学といった数学の主要な分野を、論理的な順序で展開していきます。
各分野の内容は、現代数学の研究に必要な基礎知識を網羅し、最新の研究成果も積極的に取り入れます。
### 本書の構成(予定)
本書は、複数の巻からなる体系的な著作として刊行する予定です。
各巻は、それぞれ独立したテーマを扱いながらも、相互に参照し合うことで、有機的な繋がりを持つ構成とします。
現段階で予定している巻は以下の通りです。
* 集合論
* 代数学
* 位相幾何学
* 実一変数関数
* 位相線形空間
* 積分
* スペクトル理論
### 執筆体制
本書の執筆は、複数の数学者による共同作業によって行います。
執筆陣は、各分野の第一線で活躍するフランス人数学者を中心に構成し、定期的に会合を開きながら、議論を重ね、執筆を進めていきます。
執筆陣のメンバーは、固定せず、必要に応じて柔軟に変更します。