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ブルクハルトのイタリア・ルネサンスの文化を読んだ後に読むべき本

ブルクハルトのイタリア・ルネサンスの文化を読んだ後に読むべき本

ブルクハルト的世界観を相対化する

ブルクハルトの『イタリア・ルネサンスの文化』は、ルネサンス期の文化を生き生きと描写した古典として、今なお多くの読者を魅了しています。しかし、本書が書かれた19世紀半ばの時代背景やブルクハルト自身の歴史観を踏まえ、その内容を批判的に検討することも重要です。

多角的な視点からルネサンスを捉えなおす

そこで、ブルクハルトを読んだ後におすすめしたいのが、ピーター・バーク著『イタリア・ルネサンスの文化』です。本書は、ブルクハルトの議論を踏まえつつも、より多角的な視点からルネサンス期の文化を捉えなおしています。

社会史・文化史を取り入れた新たな解釈

バークは、政治・経済・社会・宗教など、さまざまな側面からルネサンスを分析し、ブルクハルトが重視した「個人」や「自由」といった概念が、当時の社会においてどのような意味を持っていたのかを明らかにしています。また、絵画や彫刻などの美術作品だけでなく、文学作品や歴史資料なども幅広く参照することで、当時の文化をより立体的に描き出しています。

現代におけるルネサンス理解を深める

本書を読むことで、ブルクハルトのロマンティックなルネサンス観を相対化し、より多面的で複雑なルネサンス像を構築することができます。これは、現代社会においても重要な意味を持つでしょう。現代社会は、グローバリゼーションや情報技術の進展など、ルネサンス期とは異なる文脈にありますが、人間性や創造性といった普遍的なテーマにおいて、ルネサンスから学ぶべき点は少なくありません。

二つの名著を読み比べて

『イタリア・ルネサンスの文化』という同じタイトルを冠した二つの名著を読み比べることで、ルネサンスに対する理解を深め、歴史という複雑な対象にどのように向き合っていくべきかを考えるきっかけになるはずです。

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