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フォークナーのアブサロム、アブサロム!の主役

フォークナーのアブサロム、アブサロム!の主役

クウェンティン・コンプソン

クウェンティンは物語の重要な語り部の一人であり、読者は彼を通してサトペンの歴史、特にトマス・サトペンの物語に触れることになります。物語は1909年と1910年の2つの時間軸で語られます。1909年の場面では、クウェンティンはハーバード大学の学生であり、父親やミス・ローザ・コールドフィールドからサトペン家の過去について断片的に聞かされます。1910年の場面では、クウェンティンはハーバード大学のルームメイトであるシュリーヴとサトペン家の歴史について語り合い、断片的な情報を組み立てて物語を再構築しようとします。

ヘンリー・サトペン

ヘンリーはトマス・サトペンの息子であり、クウェンティンと同世代の若者です。彼は物語の中心となる悲劇的な運命を辿る人物の一人であり、彼の行動や動機は物語の重要な謎となっています。読者はクウェンティンを通して、ヘンリーと彼の異母兄弟であるチャールズ・ボンとの複雑な関係、そして南北戦争や人種差別が彼らの運命にどのように影響を与えたのかを知ることになります。

トマス・サトペン

トマス・サトペンは物語の背景に大きく影を落とす、謎めいた人物です。彼は一代で莫大な財産を築き、サトペン家一族の始祖となりますが、その過去には多くの謎が秘められています。彼の野心、人種差別的な思想、そして家族との複雑な関係は、物語全体を通して重要なテーマとなっています。読者は、他の登場人物たちの語りを通して、トマスの過去を断片的に知ることで、彼がサトペン家に残した負の遺産の大きさを理解していきます。

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読書意欲が高いうちに読むと理解度が高まります。

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