## ピュタゴラスの黄金律に匹敵する本
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ユークリッド原論
紀元前300年頃にギリシャの数学者ユークリッドによって書かれた『ユークリッド原論』は、幾何学と数論の基礎を築いた歴史的名著です。平面幾何学、比例論、数論の三部から構成され、定義、公理、定理、証明を用いた厳密な論理体系を構築しました。
『ユークリッド原論』の特徴は、わずか5つの公準から出発し、複雑な定理を論理的に導き出している点にあります。この公理主義的なアプローチは、後の数学、物理学、哲学など、様々な分野に多大な影響を与えました。例えば、ニュートン力学の体系化にも『ユークリッド原論』の影響が見られます。
約2000年以上にわたり、数学の教科書として世界中で読まれ続けた『ユークリッド原論』は、西洋思想の根幹を成す重要な書物と言えるでしょう。