## ハッブルの銀河の彼方の周辺
### ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)とは?
ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)は、ろ座の方向にある、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された画像の一部分です。 これは、宇宙の膨張が始まってからわずか数億年後の、約132億光年彼方にある銀河を捉えています。
### HUDFが明らかにしたもの
HUDFの観測により、初期宇宙には小さく青い銀河が数多く存在していたことが明らかになりました。これらの銀河は、現在の大きな銀河の形成ブロックとなったと考えられています。また、HUDFの観測データは、宇宙の膨張速度や暗黒エネルギーの性質を理解する上でも重要な手がかりを提供しています。
### HUDFの先にあるもの
HUDFは、ハッブル宇宙望遠鏡の能力を限界まで使って観測された領域ですが、宇宙全体から見ればほんの一部に過ぎません。HUDFの先には、さらに遠くに、より初期の宇宙に存在する銀河が存在する可能性があります。
### ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡への期待
2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡よりも高い感度と解像度を備えています。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測は、HUDFで発見された銀河の形成と進化、そして宇宙の初期における最初の星や銀河の誕生について、より詳細な情報を提供してくれると期待されています。