トールキンの指輪物語の関連著作
J.R.R. トールキン著 “The Silmarillion” (1977)
「指輪物語」で描かれた世界の神話や伝説をまとめた作品です。「指輪物語」よりもはるか昔、世界の創造から第一紀までの物語が語られます。 主要なエルフの誕生、冥王モルゴスとの戦い、エルフの王国ナルゴスロンドやドリアスの興亡、そして指輪の創造などが描かれています。
「指輪物語」の背景となる壮大な歴史を知ることで、「指輪物語」自体への理解も深まります。例えば、「指輪物語」では断片的にしか語られない、ガラドリエルやエルロンドの出自や、冥王サウロンの起源などが詳しく分かります。
J.R.R. トールキン著 “Unfinished Tales of Númenor and Middle-earth” (1980)
「指輪物語」や「シルマリルの物語」に関連する、未完の物語やエッセイなどを集めた作品です。ヌーメノールの没落や、指輪戦争時のゴンドアの役割、魔法使いの起源など、様々なテーマが扱われています。
「指輪物語」の世界をより深く知りたい読者にとって、興味深い情報が満載です。特に、アラゴルンとアルウェンのロマンスの背景や、魔法使いガンダルフの正体など、「指輪物語」では詳しく語られなかったエピソードを知ることができます。
クリストファー・トールキン編 “The History of Middle-earth” (1983-1996)
J.R.R. トールキンの息子であるクリストファー・トールキンが編集した、全12巻からなる膨大な作品集です。「指輪物語」や「シルマリルの物語」の創作過程が、草稿やメモ、エッセイなどを通して明らかにされています。
「指輪物語」の世界がどのようにして作られたのか、その変遷や裏話を知ることができます。トールキンのファンや研究者にとって、非常に貴重な資料となっています。