## トールキンの指輪物語に匹敵する本
1. 叙事詩
* **ホメーロス作 イリアス、オデュッセイア**
古代ギリシャのホメーロスによって作られたとされる叙事詩。「イリアス」はトロイア戦争におけるアキレウスの怒りを、「オデュッセイア」はトロイア戦争後の英雄オデュッセウスの10年にわたる放浪と帰還を描いています。西洋文学の基礎となった作品とされ、人間の本質や戦争と平和、愛と憎しみといった普遍的なテーマが歌い上げられています。
* **ヴァールミーキ作 ラーマーヤナ**
古代インドの聖典であり、叙事詩。「ラーマ王子とその妻シーターの冒険」を軸に、愛と義務、善と悪の戦いを描いています。インド文化に多大な影響を与え、東南アジア諸国にも広く伝播しました。現代でもインドの重要な祝祭である「ディワーリー」はこの作品に由来します。
2. ファンタジー
* **C・S・ルイス作 ナニア国物語**
イギリスの作家C・S・ルイスによる児童文学作品。第二次世界大戦中、疎開してきた子どもたちがクローゼットを通じて不思議な国「ナルニア」に迷い込み、そこで繰り広げられる冒険を描いています。キリスト教的世界観に基づいた道徳的なテーマが根底にあり、指輪物語と同様に善と悪の戦いが描かれています。
* **アーシュラ・K・ル=グウィン作 ゲド戦記**
アメリカの作家アーシュラ・K・ル=グウィンによるファンタジー小説。魔法の才能を持つ少年ゲドが、魔法学校での試練や影との対決を通して成長していく物語です。西洋的なファンタジーとは異なる独特の世界観を持ち、自己との葛藤や自然との共存など、深遠なテーマを扱っています。
3. SF
* **フランク・ハーバート作 デューン/砂の惑星**
アメリカの作家フランク・ハーバートによるSF小説。砂漠の惑星アラキスを舞台に、抗争に巻き込まれる少年ポール・アトレイデスの運命と成長を描いています。政治、宗教、生態学など、複雑なテーマが織り込まれており、壮大なスケールで描かれた世界観は、後のSF作品に大きな影響を与えました。
* **アイザック・アシモフ作 ファウンデーションシリーズ**
アメリカの作家アイザック・アシモフによるSF小説。「銀河帝国の衰退と、それを救うために設立されたファウンデーションの興亡」を壮大なスケールで描いています。歴史学、心理学、社会学などを駆使した緻密な世界観が特徴であり、ロボット工学三原則など、アシモフの提唱した概念は後のSF作品にも影響を与えています。