デューイの論理学 探求の理論の企画書
【著作名】
デューイの論理学 探求の理論
【著者】
ジョン・デューイ
【構想背景】
近代的な認識論、論理学は、古代ギリシャにおける知識の概念、とりわけ確実性、永遠不変の真理の探求という概念に、いまだに深く影響されている。この影響から脱却し、人間の経験、探求の過程に根ざした、より適切かつ有効な論理学の理論を構築する必要性を感じている。
【本書の目的】
本書は、探求の過程に焦点を当てた新しい論理学の理論を提示することを目的とする。伝統的な論理学は、すでに確立された知識体系における推論規則を扱うものであった。しかし、真に重要なのは、不確実な状況下で新たな知識を獲得していくプロセス、すなわち探求の過程である。本書はこの探求の過程を、その論理的構造を含めて詳細に分析し、新たな論理学の理論を構築するものである。
【本書の内容】
本書は、以下の内容を検討する。
* **伝統的な論理学と認識論の問題点:** 古代ギリシャ哲学に由来する知識の概念を批判的に検討し、現代の論理学と認識論における問題点を明らかにする。
* **探求の理論の基礎:** 人間の経験、特に問題解決の過程に焦点を当て、探求を「不確実な状況から確実な状況への移行過程」と定義する。探求の過程における主要な要素（問題状況、データ、アイデア、推論、検証など）を明確化する。
* **探求における論理的構造:** 探求の過程は、単なる試行錯誤ではなく、独自の論理的構造を持つことを示す。帰納法と演繹法の伝統的な二分法を超え、探求における推論の役割を明らかにする。
* **探求の理論の応用:** 科学的探求だけでなく、倫理的、社会的、政治的な問題にも探求の理論がどのように適用できるかを示す。
【想定読者】
* 哲学、論理学、認識論の研究者および学生
* 科学哲学、教育学、社会学、政治学など、探求の概念に関心を持つ幅広い分野の研究者および学生
* 現代社会における知識や真理の問題に関心を持つ一般読者