テグジュペリの風、砂と星の関連著作
シャルル・ドゴール「戦争回想録」
「風、砂と星」と同じく、第二次世界大戦中の1940年から1942年にかけての出来事を扱っています。ドゴールは本書の中で、ナチス・ドイツのフランス侵攻から、自由フランス軍を率いてのレジスタンス活動、そして連合国の一員としてフランス解放を目指すまでの自身の行動を克明に記しています。テグジュペリはドゴールと同じく、ナチス・ドイツに占領された祖国フランスの解放を願い、偵察飛行隊に志願しました。
本書は、当時のフランスの置かれた状況や、ドゴール自身の政治的立場、そして自由フランス軍内部の対立などを理解する上で貴重な資料となっています。テグジュペリもまた、「風、砂と星」の中で、戦争の悲惨さや、祖国を愛する心を綴っており、両作品は、戦争という過酷な状況下における人間の精神力や、祖国愛、そして自由への渇望といったテーマを共有しています。