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ジンメルの生の哲学の関連著作

ジンメルの生の哲学の関連著作

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ニーチェ『悲劇の誕生』

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 ギリシャ悲劇を題材に、芸術衝動をアポロ的なものとディオニソス的なものの対立と綜合によって説明した著作。生の哲学の観点では、ディオニソス的なものが重要となる。ディオニソス的なものは、理性を超えた根源的な生命力、陶酔と狂気の世界、個体性の消滅と万物の合一を特徴とする。ジンメルはニーチェのディオニソス的生の概念に共鳴し、生の流動性、矛盾、葛藤を重視する自身の哲学へと展開させていく。

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ベルクソン『創造的進化』

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 伝統的な進化論の機械論的な生命観を批判し、生命を創造的な発展と捉え直した著作。ベルクソンは、生命を「生の躍動」という概念で表現し、それは絶えず創造し続ける力、形に捉えきれない流れであり、知性では把握できないと主張した。ジンメルの生の哲学もまた、生の流動性、創造性を強調する点でベルクソンと共通する。

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ディルタイ『精神科学序説』

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 自然科学的方法では捉えきれない人間の精神現象を理解するため、独自の解釈学的 方法を提唱した著作。ディルタイは、人間を歴史的・文化的文脈の中で理解することの重要性を強調し、「生の経験」「表現」「理解」という概念を用いて人間の精神活動を分析した。ジンメルもまた、文化や社会における生の経験に注目し、生の哲学を展開した点でディルタイと共通点を持つ。

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