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ジョイスのユリシーズを面白く読む方法

## ジョイスのユリシーズを面白く読む方法

読書会に参加する

「ユリシーズ」のように難解とされる作品を理解するには、他の読者と解釈を共有することが非常に役立ちます。読書会に参加することで、他の読者がどのように作品を読み解いているのか、どのような点に注目しているのかを知ることができます。一人で読むよりも、多角的な視点を得ることができ、新たな発見があるはずです。また、議論を通して作品への理解を深め、自分自身の解釈を明確にすることもできます。

注釈書や解説書を活用する

「ユリシーズ」には、アイルランドの歴史や文化、文学、神話など、多岐にわたる注釈が必要とされます。注釈書や解説書は、これらの背景知識を提供してくれるだけでなく、ジョイス特有の文体や表現技法を理解する上でも役立ちます。難解な箇所に出くわしたとき、すぐに注釈書を参照することで、読み進むことができます。注釈書を選ぶ際には、自分のレベルに合ったもの、解説が詳細なもの、信頼できる著者のものを選ぶようにしましょう。

章ごとに目標を立てて読む

「ユリシーズ」は全18章から構成されており、各章は異なる文体、視点、テーマを持っています。一度に全てを理解しようとせず、章ごとに目標を立てて読むことで、集中力を持続させやすくなります。例えば、「第4章では登場人物の心理描写に注目する」「第9章では文体の変化を楽しむ」など、自分なりの目標を設定してみましょう。

時代背景やアイルランドの文化を調べる

「ユリシーズ」は20世紀初頭のダブリンを舞台としており、当時の社会状況や人々の生活が作品に色濃く反映されています。当時のアイルランドはイギリスからの独立運動が盛んに行われており、政治的な緊張感が高まっていました。また、カトリックの教えが人々の生活に深く根付いており、その影響は作品全体に見て取れます。時代背景やアイルランドの文化を事前に調べておくことで、登場人物たちの行動や思考、作品のテーマをより深く理解することができます。

気楽に楽しむことを忘れない

「ユリシーズ」は難解な作品として知られていますが、ユーモアや言葉遊び、パロディなど、楽しむ要素もたくさん含まれています。あまり深刻にならず、肩の力を抜いて、ジョイスの言葉遊びの世界を楽しむことが大切です。完璧に理解しようとせず、自分なりに解釈し、自由に想像を膨らませながら読み進めてみましょう。時には、辞書を引かずに読み進めたり、分からなかった部分を飛ばしてしまったりするのも良いでしょう。

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