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ジェームズの宗教的経験の諸相の原点

## ジェームズの宗教的経験の諸相の原点

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ジェームズの講義録としての性格

「宗教的経験の諸相」は、ウィリアム・ジェームズが1901年から1902年にかけてエジンバラ大学で行ったギフォード講義の内容をまとめたものです。ジェームズ自身は本書を体系的な宗教哲学の構築を目指したものではなく、あくまで個人的な経験に基づいた宗教現象の多様性についての記述であると述べています。

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神秘主義への関心

ジェームズは、伝統的な教義や組織よりも、個人の内面における宗教体験、特に神秘体験に強い関心を抱いていました。彼は、自身の経験や様々な宗教家の文献、そして一般の人々から収集した宗教体験の記録を分析することで、宗教の本質に迫ろうとしました。

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プラグマティズムの影響

ジェームズの思想には、プラグマティズムと呼ばれる哲学的立場が色濃く反映されています。プラグマティズムは、概念や理論の真偽よりも、それが人間の生活にもたらす実際的な効果を重視する立場です。ジェームズは、宗教体験の客観的な真偽を問うのではなく、それが個人の人生にどのような影響を与えるかに注目しました。

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