Skip to content Skip to footer

ジェイムズの心理学原理を面白く読む方法

## ジェイムズの心理学原理を面白く読む方法

1. 時代背景と著者の情熱を知る

「心理学原理」が書かれた19世紀後半は、心理学がまだ哲学から独立したばかりの黎明期でした。 ヴィルヘルム・ヴントが実験心理学の研究室を立ち上げたのが1879年、ウィリアム・ジェームズがハーバード大学で心理学の講義を始めたのが1875年です。ジェームズはこの新しい学問分野に燃えるような情熱を注ぎ、「心理学原理」はその集大成ともいえる著作です。

彼は意識の流れ、自己、習慣、感情など、今日でも重要なテーマについて、深い洞察とウィットに富んだ文章で論じています。当時の学問的な興奮や、ジェームズの心理学に対する熱い想いを想像しながら読み進めることで、古典的な学術書である「心理学原理」を、より身近に感じることができるでしょう。

2. 具体的な例を想像しながら読む

ジェームズの文章は抽象的な概念を扱っているため、難解に感じることもあります。そこで効果的なのが、具体的な例を想像しながら読むことです。例えば、「意識の流れ」について書かれた章を読む際には、自分の今日の意識がどのように移り変わっていったかを振り返ってみましょう。

朝起きてから夜寝るまでの間、あなたの意識はどのような時に、どのように変化しましたか? 具体的なイメージを描きながら読むことで、ジェームズの理論をより深く理解することができます。 また、彼自身の経験や逸話が豊富に盛り込まれている点も、「心理学原理」の魅力の一つです。

3. 現代心理学との関連性を考える

「心理学原理」で述べられている多くの理論は、現代心理学の基礎となっています。例えば、ジェームズ・ランゲ説と呼ばれる感情の理論は、現代の認知心理学や神経科学においても重要な影響を与え続けています。

本書を読む際には、それぞれの理論が現代心理学においてどのように発展してきたのか、あるいはどのように批判されているのかを考えることで、より深い理解を得ることができます。インターネットや心理学の入門書などを活用して、現代心理学との関連性を調べてみましょう。

Amazonで購入する

Leave a comment

0.0/5