## シェイクスピアのマクベスに匹敵する本
ギリシャ悲劇:オイディプス王
古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人、ソフォクレスによって書かれた『オイディプス王』は、『マクベス』と同様に、運命、自由意志、そして野心がもたらす破滅を描いた作品として知られています。
予言によって父を殺し母と結婚する運命を背負わされたオイディプスは、自らの運命から逃れようと努力しますが、皮肉にもその行動によって予言を成就させてしまいます。
『マクベス』においても、主人公マクベスは魔女の予言によって王になる野心を抱き、その結果として破滅の道へ突き進んでいきます。
両作品とも、抗うことのできない運命と、野心や恐怖に駆られた人間の脆さを対比にして描き出しており、人間の存在の本質に鋭く迫る傑作として、今日まで読み継がれています。