## コンドルセの『人間精神進歩史』の対極
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反啓蒙主義を代表する思想書
コンドルセの『人間精神進歩史』は、理性による進歩を説いた啓蒙主義の culmination と見なされます。 その対極にあるのは、啓蒙主義の楽観的な理性観、進歩史観を批判した反啓蒙主義の思想です。
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ヨーゼフ・ド・メーストルの『奴隷制擁護論』
反啓蒙主義を代表する書物として、ヨーゼフ・ド・メーストルの『奴隷制擁護論』(1796年) が挙げられます。 本書は、フランス革命によって打ち立てられた自由、平等、博愛の理念を痛烈に批判し、人間社会における秩序と安定のために、伝統的な権威や制度、特に宗教の重要性を説いています。
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エドマンド・バークの『フランス革命の省察』
イギリスの保守主義者エドマンド・バークの『フランス革命の省察』(1790年)も、フランス革命の混乱を目の当たりにし、啓蒙主義の抽象的な理性主義を批判した書物として重要です。バークは、人間は理性だけでなく、偏見や感情、伝統にも大きく影響される不完全な存在であるとし、急進的な改革よりも、漸進的な改革の重要性を説きました。
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反啓蒙主義における歴史観
これらの書物は、歴史をコンドルセのように直線的な進歩の過程として捉えるのではなく、循環や後退の可能性も含んだ複雑なプロセスとして理解します。 人間は理性によって完全になれるという啓蒙主義の主張を否定し、むしろ人間の理性には限界があり、その限界を自覚することが重要だと説きます。