## グロチウスの自由海論から得られるもの
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国際法の基礎
「自由海論」は、近代国際法の出発点と見なされ、特に海洋法の発展に大きな影響を与えました。 グロチウスは、古代ローマ法における「万民法」の概念を現代に蘇らせ、国家間の関係を律する普遍的な法の存在を主張しました。
彼は、海はすべての人々に共通の財産であり、いかなる国家もその所有権を主張することはできないと論じました。 これは、当時、ポルトガルやスペインといった海洋国家が、航海の自由を制限し、植民地支配を正当化する根拠としていた「閉鎖海」の概念に対抗するものでした。
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自由貿易の重要性
グロチウスは、「自由海論」の中で、自由な航海と貿易の重要性を強調しました。 彼は、国家間の平和と繁栄のためには、互いに自由に交流し、経済的な利益を共有することが不可欠であると説いています。
彼の主張は、重商主義が主流であった時代にあって、画期的なものでした。 重商主義は、国家間の経済活動をゼロサムゲームと捉え、自国の利益を最大化するためには、他国の経済活動を制限することが必要であると考えていました。
グロチウスは、このような考え方を否定し、自由貿易こそが、すべての国にとって利益をもたらすという考えを示しました。 これは、後の時代に登場するアダム・スミスらの自由主義経済学の先駆けとも言えるものです。
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