グリム兄弟のグリム童話集に匹敵する本
シャルル・ペロー「過ぎし日の話と教訓 ― マザーグースの昔話」
シャルル・ペローの「過ぎし日の話と教訓 ― マザーグースの昔話」は、1697年に出版されたフランスの民話をまとめた作品集です。ペローは貴族階級の出身でしたが、民間に伝わる物語を収集し、洗練された文章で再構築しました。
代表的な作品には、「赤ずきん」「シンデレラ」「眠れる森の美女」「長靴をはいた猫」など、今日でも世界中で愛される物語が多数収録されています。ペローの作品は、教訓を盛り込みながらも、残酷さやユーモアを織り交ぜた作風で、グリム童話と並んで、西洋の児童文学に多大な影響を与えました。
「千一夜物語」
「千一夜物語」は、古代から中世にかけて、西アジアやインド、エジプトなどで語り継がれてきた説話を集めた物語集です。8世紀頃から成立し始め、16世紀頃に現在の形になったとされています。
「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」「シンドバッドの冒険」など、魅力的な物語が多数収録されています。架空の世界を舞台に、冒険やロマンス、魔法などが描かれ、そのエキゾチックな世界観は、多くの読者を魅了し続けています。
イソップ「イソップ寓話」
「イソップ寓話」は、紀元前6世紀頃の古代ギリシャに実在したとされる人物、イソップが作ったとされる寓話集です。「アリとキリギリス」「北風と太陽」「ウサギとカメ」など、短い物語の中に教訓が込められており、世界中で広く読まれています。
動物を擬人化し、人間の愚かさや弱さを風刺する物語が多く、その教訓は時代を超えて現代にも通じるものがあります。簡潔で分かりやすい文章で書かれているため、子供から大人まで楽しむことができます。