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キケロの義務についての関連著作

キケロの義務についての関連著作

ストア派哲学

キケロはストア派哲学者ではありませんでしたが、ストア哲学、特にパナエティウスの思想に深く影響を受けていました。「義務について」はストア派の義務論、特に正義、知恵、勇気、節制の四つの枢要徳の概念を大きく取り上げています。

プラトンの共和国

キケロの「義務について」は、正義と政治的義務に関するプラトンの対話篇「国家」の影響を色濃く受けています。 キケロは、プラトンと同様に、個人の幸福は国家全体の幸福と密接に関係していると信じていました。 「義務について」の中で展開されている正義、知恵、勇気、節制という四つの枢要徳の概念は、「国家」の中で展開されている同等の徳の概念と直接対応しています。

アリストテレスのニコマコス倫理学

キケロの「義務について」は、アリストテレスの倫理思想、特に「ニコマコス倫理学」の影響も受けています。 アリストテレスは、プラトンと同様に、徳は幸福に不可欠であると信じていました。 しかし、プラトンとは対照的に、アリストテレスは、徳はそれ自体が目的ではなく、幸福という究極の目標を達成するための手段であると信じていました。 この考え方は、「義務について」に見られる、実際的な知恵と徳を重視する姿勢に反映されています。

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