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カミュの反抗者の対称性

カミュの反抗者の対称性

対称性1:殺人者と犠牲者の対称性

カミュは、反抗者の中で、殺人者と犠牲者の関係が逆転可能な対称性を孕んでいることを指摘しています。つまり、ある状況下では、抑圧者が被抑圧者となり、被抑圧者が抑圧者となる可能性があるということです。
例えば、フランス革命において、貴族階級は民衆によって打倒され、今度は民衆が新たな抑圧者となる様子が描かれています。

対称性2:反抗と抑圧の対称性

反抗は、抑圧に対する反応として生まれますが、その反抗自体が新たな抑圧を生み出す可能性があります。
カミュは、絶対的な正義や自由を掲げて行われる革命が、新たな形の恐怖政治や独裁を生み出す危険性を指摘しています。
これは、反抗と抑圧が表裏一体の関係にあり、容易に入れ替わってしまう可能性を示唆しています。

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