## エールリヒの法社会学基礎論の秘密
###
秘密1： 法的秩序の二重性
エールリヒは、法には国家によって制定される法のみならず、社会の中に自然発生的に生ま れる慣習や社会規範も含まれると考えました。そして、前者を「国家法」、後者を「社会生活における法」と呼び、この二つを合わせて「法」として捉えるべきだと主張しました。
###
秘密2： 社会を動かす「生ける法」
エールリヒは、社会生活における法こそが、人々の行動を実際に拘束し、社会秩序を形成する「生ける法」であると主張しました。そして、国家法は、社会生活における法を補足するにとどまるものと位置づけました。
###
秘密3： 法の発見と法社会学の役割
エールリヒは、社会生活における法は、条文や判例の中には書かれていない、社会の中に実在する「生ける法」であるため、それを発見することが法社会学の重要な役割であると考えました。