## エーコのボードリーノの構成
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構成
ウンベルト・エーコの小説『ボードリーノ』は、全4部、55章から構成されています。各部はさらにいくつかの章を含んでおり、章番号は通し番号で表記されています。
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語り手と時間軸
物語は、1204年のコンスタンティノープルで、ボードリーノという名の老人が、十字軍による街の略奪を目撃したニケタス・コニアテスという歴史家に、自身の数奇な半生を語るという形で進行します。
物語の時間軸は、ボードリーノの回想によって、彼が生まれ育った12世紀半ばから、1204年のコンスタンティノープル陥落に至るまでを、前後しながら行き来します。
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各部の概要
各部は、それぞれボードリーノの人生の異なる段階と、彼が関わる歴史的出来事を描いています。
* **第1部**: ボードリーノの生い立ち、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世との出会い、イタリアでの冒険が語られます。
* **第2部**: ボードリーノは、フリードリヒ1世の息子ハインリヒ6世に仕え、シチリアやドイツを旅します。エルサレムへの十字軍にも参加します。
* **第3部**: ボードリーノは、再びフリードリヒ1世に仕え、東方への遠征に同行します。この旅で彼は、様々な伝説上の存在や場所と遭遇します。
* **第4部**: ボードリーノは、コンスタンティノープルにたどり着き、十字軍による街の陥落を目撃します。彼はそこで、自身の過去と向き合い、物語の真実を語り始めます。