アリストテレスの自然学を読んだ後に読むべき本
ニュートン『プリンキピア』
アリストテレスの『自然学』を読み終えたあなたが、次に探求すべき書物があるとすれば、それは間違いなくアイザック・ニュートンの金字塔『プリンキピア』でしょう。この記念碑的な著作は、近代物理学の礎を築き、アリストテレスの自然観を覆す革命的なアイデアを提示しました。
アリストテレスは、物体の運動を説明する際、目的論的な視点を取り入れ、物体は自然な場所に向かって動くという考えを提唱しました。例えば、石は地球の中心に向かって落下し、煙は天に向かって上昇すると考えたのです。
一方、ニュートンは、物体の運動を数学的に記述する運動の法則を提唱し、重力という普遍的な力の概念を導入しました。彼の万有引力の法則は、リンゴが木から落ちるのも、惑星が太陽の周りを公転するのも、同じ力が働いていることを明らかにしたのです。
『プリンキピア』は、アリストテレス的な自然観から脱却し、近代科学の扉を開いた画期的な著作です。アリストテレスの自然学を読破したあなたにとって、『プリンキピア』は、全く異なる視点から自然界を理解する、刺激的な知的冒険となるでしょう。