## アウグスティヌスの神の国の美
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永遠に続く美
アウグスティヌスにとって、神の国における美の最も重要な側面はその永遠性にあります。地上の美は儚く、時間とともに衰退し、最終的には消滅してしまうものです。一方、神の国の美は永遠に続き、決して色褪せることはありません。
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秩序と調和の美
アウグスティヌスは、美を秩序と調和と密接に関連付けて考えていました。彼にとって、神の国は完全な秩序と調和に満ちた場所であり、そこではすべてのものが神の意志に従って完璧に配置されています。この秩序と調和こそが、神の国の美の源泉なのです。
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神の栄光の反映
アウグスティヌスは、神の国の美は、究極的には神の栄光の反映であると考えていました。彼にとって、神は究極の美であり、神の被造物はすべて、それぞれの方法で神の美を反映しています。そして、神の国は、神の栄光が最も完全かつ直接的に現れている場所なのです。
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人間の魂の美
アウグスティヌスは、人間の魂もまた、神によって創造されたものであり、それゆえに美を宿していると信じていました。彼は、人間の魂は、神を知ることを通じて、本来の美を取り戻し、神の国において完成されると考えていました。