モンゴメリの赤毛のアンの原点
モンゴメリの幼少期の経験
ルーシー・モード・モンゴメリは、1874年カナダのプリンスエドワード島に生まれました。生後わずか21ヶ月の時に母親を亡くし、厳格な祖父のもとで孤独な幼少期を過ごしました。しかし、想像力豊かな少女であったモンゴメリは、空想の世界に慰めと喜びを見出していました。彼女は、プリンスエドワード島の自然豊かな風景を舞台に、空想の友達や物語を作り出しては、孤独感を紛らわせていたと言われています。
創作の原点となったノート
モンゴメリは、若い頃から詩や短編小説を書き始め、地元の新聞などに掲載されるようになりました。そんな中、1905年に “Anne of Green Gables” の執筆を開始します。モンゴメリは、後年、この物語の着想の原点について、古いスクラップブックから偶然見つけた、老夫婦が孤児院から男の子を引き取るはずが、手違いで女の子が送られてきたという新聞記事からインスピレーションを得たと語っています。
プリンスエドワード島の影響
モンゴメリは、プリンスエドワード島の美しい自然とそこに住む人々の暖かさをこよなく愛しており、その愛情は「赤毛のアン」の物語全体に色濃く反映されています。アンが暮らすグリーン・ゲイブルズをはじめとする物語の舞台は、モンゴメリが実際に少女時代を過ごしたキャベンディッシュの風景がモデルとなっています。 また、作中に登場する活き活きとした登場人物たちは、モンゴメリが実際にプリンスエドワード島で出会った人々や、彼女の幼少期の記憶に基づいて描かれたと言われています。