フェルミの原子核物理学講義の関連著作
セグレ編集 原子核物理学講義
エンリコ・フェルミによる講義を基にエミリオ・セグレが編集した本書は、原子核物理学の黎明期における重要なテキストの一つです。1931年にローマ大学で行われたフェルミの講義内容は、当時急速に進展していた原子核物理学の最新の知見を含んでいました。
関連する歴史的名著
フェルミの講義と関連が深く、原子核物理学の発展に貢献した歴史的名著として、以下の書籍が挙げられます。
ラザフォード 放射性物質の放射能
アーネスト・ラザフォードが1904年に出版した本書は、放射性物質の性質や放射線の種類などを体系的にまとめた、放射能研究の草分け的な存在です。 ラザフォードはα線とβ線の発見、原子核の発見などの業績により1908年にノーベル化学賞を受賞しており、本書は後の原子核物理学の発展に大きく貢献しました。
ラザフォード、チャドウィック、エリス 放射線の放射と放射性物質
ラザフォードが共同研究者とともに1919年、1926年、1931年に出版した本書は、放射線と放射性物質に関する包括的な内容を含んでおり、当時の研究者にとって重要な参考書となりました。 α線散乱実験による原子核の発見や、中性子の発見など、原子核物理学の黎明期における重要な発見が数多く記載されています。