デューイの論理学 探求の理論に匹敵する本
アリストテレスの「オルガノン」
古代ギリシャの哲学者アリストテレスによる論理学に関する一連の著作。形式論理学の基礎を築いた書として知られ、後世の論理学、哲学、科学 methodology に多大な影響を与えました。「範疇論」「命題論」「分析論前書」「分析論後書」「トピカ」「詭弁論駁斥」の6篇から成り、それぞれ概念、命題、推論、論証、論理的誤謬などを扱っています。アリストテレスの論理学は、妥当な推論の形式を明らかにし、知識の体系化を目指した点で画期的でした。
フランシス・ベーコンの「ノヴム・オルガヌム」
17世紀イギリスの哲学者フランシス・ベーコンの主著。アリストテレスの演繹法偏重の論理学を批判し、帰納法を中心とした新しい科学的方法を提唱しました。観察、実験、仮説検証を通じて自然法則を解明することを重視し、近代科学の発展に大きく貢献しました。特に、「イドラ」と呼ばれる人間の認識を歪める偏見について論じた点は、客観的な認識の重要性を説いたものとして画期的でした。
イマヌエル・カントの「純粋理性批判」
18世紀ドイツの哲学者イマヌエル・カントの主著。人間の認識能力の限界と可能性を批判的に考察し、理性による形而上学の構築を試みました。経験に先立つ「先天的」な認識の枠組みを明らかにすることで、自然科学の成立を哲学的に基礎付けようとしました。また、「物自体」という概念を導入することで、人間の認識が対象そのものではなく、認識能力によって構成された現象に過ぎないことを示しました。
ジョン・スチュアート・ミルの「論理体系」
19世紀イギリスの哲学者ジョン・スチュアート・ミルによる論理学と科学的方法論に関する著作。帰納法を重視する立場から、因果関係の推論、実験的方法、社会科学における方法論などを詳細に論じています。特に、因果関係を確立するための「ミルの方法」と呼ばれる五つの原則は、現代においても科学研究において重要な指針となっています。
これらの著作は、いずれも論理学や認識論、科学方法論において重要な問題提起を行い、後世に多大な影響を与えたという点で、「デューイの論理学 探求の理論」に匹敵する歴史的名著と言えるでしょう。