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ソシュールの一般言語学講義の関連著作

ソシュールの一般言語学講義の関連著作

ウィリアム・ドワイト・ホイットニー 著「言語:その起源と発達」 (Language: Its Origin and Development)

19世紀後半に出版された本書は、アメリカにおける言語学の祖とされるホイットニーの主著であり、言語を社会的な慣習として捉える視点が明確に打ち出された点で画期的です。これはソシュールに通じる考え方であり、実際にソシュールはホイットニーの著作から大きな影響を受けたとされています。

具体的には、ホイットニーは言語を生物のように進化するという考え方を否定し、人間集団の中で慣習として形成され、変化していくものだと主張しました。これはソシュールが「言語」と「ラング」を区別し、前者を後者の具体的な使用例として位置づけた点と深く関わっています。

フェルディナン・ド・ソシュール 著「インド=ヨーロッパ語根辞典」 (Dictionnaire des racines indo-européennes)

ソシュール自身の著作である本書は、「一般言語学講義」とは対照的に、印欧語比較言語学の分野における重要な研究成果です。ソシュールは、青年期に印欧語比較言語学の分野で卓越した業績を挙げ、本書はその集大成と言えるでしょう。

本書は、印欧語族に属する言語の語根を網羅的に収集し、その音韻と意味の変遷を詳細に分析しています。この作業を通じて、ソシュールは言語の体系性と歴史性の問題に深く向き合うことになり、その後の「一般言語学講義」における言語理論の構築に大きな影響を与えたと考えられています。

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