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ソシュールの一般言語学講義の表象

ソシュールの一般言語学講義の表象

表象(シニフィエ)とは

ソシュールによれば、言語記号は表裏一体の二つの要素から成り立っています。それが、「シニフィアン(signifiant)」と「シニフィエ(signifié)」です。シニフィアンは、音声イメージ(音の響きや文字の記号)を指し、シニフィエは、その音声イメージによって喚起される概念や意味内容を指します。

表象の性質

ソシュールは、表象について次のような特徴を指摘しています。

* **心的イメージであること:** 表象は、物理的な実体ではなく、あくまで話者の心の中に存在する概念です。
* **社会的・集団的なものであること:** 個人が勝手に作り出すものではなく、その言語共同体の中で共有されているものです。
* **可変的・流動的なものであること:** 時代や社会の変化、言語の進化とともに変化していく可能性があります。

表象とシニフィアンの関係

表象とシニフィアンは、切り離せない関係にあります。しかし、両者は完全に対応しているわけではありません。同じ表象を持つシニフィアンが複数存在したり、同じシニフィアンが文脈によって異なる表象を持つ場合もあります。

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