シェイクスピアのヘンリー六世 第三部の構成
第一幕
第一幕は、ヨーク家が率いるヨーク派と、ランカスター家が率いるランカスター派の対立構造を明確にする場面から始まります。ヨーク公リチャードは、戦いに勝利した勢いでロンドンに乗り込み、王位継承権を主張します。
第二幕
第二幕では、両家の対立が激化し、セント・オールバンズの戦いが勃発します。ヨーク派は勝利しますが、ヘンリー六世の王妃マーガレットが息子エドワードを擁立し、ランカスター派の抵抗は続きます。
第三幕
第三幕では、ヨーク公リチャードが戦死し、息子のエドワードが後を継ぎます。ランカスター派は劣勢に立たされますが、王妃マーガレットはフランスの支援を取り付けようと奔走します。
第四幕
第四幕では、エドワードは国王エドワード四世として即位しますが、ランカスター派との戦いは続きます。ウォリック伯は、当初はヨーク派を支持していましたが、エドワード四世と対立し、ランカスター派に寝返ります。
第五幕
第五幕では、ウォリック伯はヘンリー六世を復位させますが、エドワード四世は再び軍を率いてイングランドに戻り、テュークスバリーの戦いでランカスター派を決定的に打ち破ります。ヘンリー六世と王妃マーガレットの息子エドワードは戦死し、ヘンリー六世も獄中で暗殺されます。