エンデのモモを読む前に
時間について考える
「モモ」は時間をテーマにした物語です。
主人公モモと、時間を盗む灰色の男たちの対比を通して、時間の大切さ、そして時間の使い方によって人生がどのように変化するのかを問いかけます。
「時間」は目に見えるものではなく、形もありません。
だからこそ、私たちは時間に無頓着になりがちです。
エンデのメッセージを受け取る準備として、普段意識することの少ない「時間」について、一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
「時間とは何か」「自分にとって時間はどんな存在か」「時間はどのように使われているか」「時間はどのように使えばいいか」など、自由に考えてみてください。
子どもの頃を思い出す
「モモ」は子どもの感受性の強さ、そして大人になるにつれて失われていく純粋さを描いた物語でもあります。
子どもの頃、世界はどんなふうに見えていたでしょうか。
大人になっていくにつれて、忘れてしまった感覚、考え方があるかもしれません。
「モモ」を読む前に、子どもの頃の記憶を辿り、当時の自分を思い出してみてください。
子どもの頃の自分と今の自分を比べてみるのも良いでしょう。
ファンタジーの世界を楽しむ準備をする
「モモ」は現実にはありえない出来事が起こるファンタジーの世界を描いています。
灰色の男たち、時間の花、不思議なカメなど、「ありえない」ことが当然のように起こります。
ファンタジーの世界を楽しむためには、頭を柔らかくし、心をオープンにすることが大切です。
「もしもこんなことが起こったら?」と想像力を膨らませ、エンデが創り出す不思議な世界に飛び込んでみましょう。