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ウルフの自分だけの部屋の対極

ウルフの自分だけの部屋の対極

社会との強いつながりを描いた「アンナ・カレーニナ」

バージニア・ウルフの「自分だけの部屋」は、女性が創作活動を行うためには経済的自立と精神的な自由が必要であるという主張が展開され、その象徴として「自分だけの部屋」が提示されています。

一方、トルストイの「アンナ・カレーニナ」では、貴族社会という閉鎖的な空間の中で、女性の生き方が愛と結婚に強く規定されている様子が描かれています。アンナは、社会的な立場や周囲の目といった、目に見えない糸によってがんじがらめにされ、自身の欲求と社会規範の狭間で苦悩します。

ウルフが「自分だけの部屋」という物理的な空間と、そこから派生する精神的な自由を希求したのに対し、「アンナ・カレーニナ」では、社会との断絶がもたらす孤独と絶望が描かれている点が対照的です。

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