## ウィーナーのサイバネティックスの企画書
### 書籍名
サイバネティックス:動物と機械における制御と通信
### 著者
ノーバート・ウィーナー
### 概要
本書は、機械と生物の両方に見られる制御と通信の過程を統合的に理解するための新しい学問分野、「サイバネティックス」を提唱するものです。
第二次世界大戦中の対空射撃の研究を契機に、著者は機械と生物の動作原理における共通点に着目しました。 従来、機械と生物は全く異なる分野として扱われてきましたが、本書ではフィードバック機構という共通の視点から両者を分析し、その驚くべき類似性を明らかにします。
本書は、数学、工学、生物学、神経生理学、心理学など、多岐にわたる分野の知見を総合的に駆使し、サイバネティックスという新しい学問分野の基礎を築き上げます。
### 対象読者
* 科学者、技術者:機械と生物の動作原理における共通点に関心のある方
* 数学、工学、生物学、神経生理学、心理学などを専攻する学生
* 新しい学問分野に関心の高い一般読者
### 本書の構成(予定)
* 第一部:序論
* 第一次世界大戦後の科学の動向
* 機械と生物における制御と通信の問題
* サイバネティックスの定義と意義
* 第二部:フィードバックの原理
* フィードバックの概念と歴史
* 機械におけるフィードバック:自動制御装置の例
* 生物におけるフィードバック:神経系の働き
* 第三部:情報と通信
* 情報理論の基礎
* 神経系における情報伝達
* 機械と生物における通信の問題
* 第四部:学習と自己組織化
* 学習のメカニズム
* 自己組織化システム
* サイバネティックスの倫理的な問題
### 本書の意義
* 機械と生物を統合的に理解するための新しい視点「サイバネティックス」を提唱
* 従来の学問分野の枠組みを超えた学際的な研究を促進
* 自動化技術、コンピュータ科学、人工知能など、様々な分野の発展に貢献